pb.jpg

■プチ・ブラバンソン

Petit Brabancon

■プチ・ブラバンソンの紹介
プチ・ブラバンソンは、パグに似た外見と賢さが魅力的な小型犬です。性格はマイペースで、少々頑固者ですが温厚。また、飼主や家族に忠実で賢く、状況判断能力にも優れているので、人間の子どもとも安心して遊ばせることができる友好的な犬種です。


■プチ・ブラバンソンの歴史
プチ・ブラバンソンは17世紀頃に誕生したブリュッセル・グリフォンをもとに、19世紀にパグやキング・チャールズ・スパニエルの血を加えて作られたとされています。昔の時代では馬小屋の害獣駆除や、馬車の守衛などとして活躍してきました。国によってはブリュッセル・グリフォン(茶色で長毛)、ベルジアン・グリフォン(黒色で長毛)と同犬種とされています。

このブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォン、プチ・ブラバンソンの3犬種は、
何世紀も前からブリュッセル周辺にいた小型の犬種です。これらの小型の犬は、たいへん注意深く、馬車を守ったり、馬小屋にげっ歯類の動物が侵入するのに適していました。ベルギー王室のマリー・アンリエット王妃がこの犬種に興味を抱いたおかげで、1900年頃までに人気が出たとされ、多くが海外に輸出され人気が広まっていったそうです。


■プチ・ブラバンソンの特徴
プチ・ブラバンソンは低い声に愛嬌のある顔、そして寝る時はいびきをかく...などとどこか憎めない愛らしさを持つ犬種です。その性格は明るく利口でとても元気。また、飼主さんや家族に対して深い愛情を示しますが、束縛されるのは嫌いなタイプ。少々プライドが高く頑固者ですが、馬車の番ができるほどなので番犬としても向いています。

プチ・ブラバンソンはブリュッセル・グリフォンのスムースタイプで、パグの血が入っている犬種です。毛色は黒などで、パグの血が入っているため鼻がつぶれており、耳は垂れて毛は滑らかです。目はクリっとしていて顔自体はパグのように頑固者っぽい印象です。また、アメリカでは断耳するのが普通とされているようです。


■プチ・ブラバンソンの性格
プチ・ブラバンソンは少し自己中心的な部分もありますが、飼主さんや家族に対してはとても愛情深く、総合的に見れば飼いやすい犬種と言えるでしょう。同犬種であるブリュッセル・グリフォンや、ベルジアン・グリフォンと同じで、性格は朗らかで知性的です。

とても賢くて飼主さんの命令をよく守る犬種ですが、わんぱくで詮索好きの反面、特に幼犬時代は繊細で神経質な面を持つと言われています。また独立心が強く、頑固な面もあるのでしつけには時間と根気が必要となってきます。


■プチ・ブラバンソンの毛色
プチ・ブラバンソンの被毛には、ゴワゴワとした硬めのラフ(粗毛)と、短く光沢のあるスムース(短毛)の2種類が存在します。毛色は赤茶、赤茶と黒のミックス、ブラック&タンが標準とされていますが、黒一色をスタンダードとして認めている団体も存在するようです。

国によっては赤みがかった長い被毛の犬のみがブリュッセル・グリフォンとして分類されており、黒く長い被毛のものはベルジアン・グリフォンとして、スムース・タイプのものはプチ・ブラバンソンとして分類されています。


■プチ・ブラバンソンの飼育
プチ・ブラバンソンは非常に賢くて飼い易い犬種と言われています。しかし繊細な面も持っているので精神的に満たされるよう、日頃からしっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。

プチ・ブラバンソンは寒さには弱いので、冬場の飼育環境には特に気をつけてください。特に夏場などは外出する時には涼しい時間帯を選ぶようにしてください。被毛の手入れは軽いブラッシングや固く絞った濡れタオルで拭く程度でよいでしょう。しかし、顔のしわの部分は特に汚れやすく臭くなりやすいので頻繁に拭いてあげてください。運動はあまり必要ではないので室内で適度に遊ばせたり、短い時間外に散歩にいく程度で十分です。軽いブラッシングと30分程度の運動をするように心がけましょう。


■プチ・ブラバンソン健康上の注意点
プチ・ブラバンソンは大きな目の持ち主なので、目の疾患には特に注意してください。また、膝蓋骨転位になりやすいと言われており、これは遺伝の場合と外部からの衝撃による外傷の場合があります。後足をつかんだりすることは絶対にしないようにしてください。



ワンちゃんの名前

犬種別日記リスト