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■柴犬
Shiba


■柴犬の紹介
柴犬は日本古来から山岳地帯で獣猟犬として活躍していた小型の土着犬です。
東南アジアに分布したパリア犬の系統をくむ犬種で、北方系の秋田犬とはルーツを異なり、日本には先住民族とともに南方から渡来したものと考えられています。

古くから日本の住環境になじみ、飼育しやすい事が柴犬最大の長所と言えるでしょう。柴犬は主人、家族に対して忠実で深い服従心をもち、大胆でありながら沈着で、かつ冷静な判断力を持つ日本犬です。

近年、海外、特にアメリカで柴犬の人気が高まっています。無駄吠えが無い事やお尻の始末が良い事などにより、室内で飼育しやすい犬の上位にランクされ、文献によってはバセンジーと並び「吠えない犬」と紹介される例もあるようです。小型の愛玩犬や洋犬には見られない日本犬独特の「自立性」と、他人とは「距離をおく」柴犬の資質に賞賛をおくる海外の愛犬家も多いと言われます。海外で柴犬は「東洋的な犬」として高い評価を受けており、熱心なブリーダーも増えています。


■柴犬の歴史
柴犬の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡からは、柴犬の祖先と考えられる小型の犬の骨が見つかっています。平安時代にはすでに猟犬として人々に飼われていたと言われています。鷹狩りやウサギ狩りなど、本州中部の山岳部を中心に、獣猟犬として飼育され、単なる家畜としてではなく、人間の良きパートナーとして暮らしてきました。

猟犬としての柴犬は日本のほとんどの地域に分布していましたが、交通の不便な山岳地方で長く純粋性を保つ事になりました。新潟、山梨、長野、岐阜、島根など地方ごとに異なる特質を持つ個体が知られています。

幕末に日本を訪れたシーボルトは日本で3種の犬を見たと回想しています。「狩犬」「町犬」と「狆」の3種で、「町犬は外来種との雑種が多い。」「狩犬は長吻、立ち耳、短毛・・」と記述があります。この「狩犬」こそが日本犬の源流なのです。明治に入るとさらに多くの外来種が上陸し、日本の山岳部での狩りに洋犬が使われるようにもなり、在来種との交雑も進みました。

柴犬の名前の由来には様々な説があり、毛の色が枯れた柴のように赤色だからという説、柴草をかきわけて獲物を追うことが得意だからという説、「小さい」ということを意味する古い言葉に由来するという説などがあります。 柴の起源はよくわかっていませんが、スピッツの血統を引き継いでいると考えられています。また、紀元前300年頃に、日本の中部地方で狩猟犬として飼われていたともいわれています。

昭和3年に日本犬の保護と質の向上を目的に「日本犬保存会」が設立され、昭和9年に「日本犬標準」が制定されました。「日本犬標準」は日本犬をサイズ別に大型、中型、小型と分類するもので小型にあたるのが柴犬です。

昭和11年に天然記念物に指定された柴犬は、長野県の「信州柴」、岐阜県の「美濃柴」、本州山陰地方の「山陰柴」の3種類のタイプが存在していました。しかし、第2次世界大戦後、絶滅の危機を迎えた際に各地の柴犬を集め交配したことから、各地名を冠して呼ばれていた柴犬の特質は失われてしました。


■柴犬の特徴
柴犬は、体高より体長がやや長く、均整のとれたコンパクトな体型をしています。小さくピンと立った耳、厚い被毛、強健な体、そしてクルリと巻いた尻尾といった、北方系の犬種にみられる典型的な特徴を持っています。

また、大胆かつ快活で、純粋な性格がうかがえる素朴な表情をしており、軽快かつなめらかな足取りで、敏捷にイキイキと歩くのが特徴的です。硬くて直毛の上毛と柔らかい下毛の二層構造の被毛が、小さな体を外界の環境から守り、いつも活発に動き回ることができます。


■柴犬の性格
体は小さいですが、日本犬の代表的な性格で、忠実で従順、勇敢で行動的です。素朴で利口であり、日本の風土、環境に合った犬種として飼いやすく人気も高い犬種です。

柴犬は本来はあまり声を発する性質ではないので育て方次第で無駄吠えは防げます。賢い犬種のため、いい加減な態度で接するとコントロールできなくなるので注意が必要です。また、神経質で頑固なため、小さな子供のいる家庭には不向きです。また、社交性に欠ける為、幼少期の社会化が必要となってくるでしょう。

柴犬は飼い主にとても忠実で、いつも自信に満ち溢れています。小型犬には珍しく、柴犬は無駄吠えをあまりしません。また、見かけからは想像できませんが、柴犬は内に燃えるような闘志を秘めており、鋭い感覚を持っているため、番犬としても優秀な犬です。時々、その大胆で勇敢な性格から、同性の犬に攻撃的になったり、小さな動物を追いかけたりする傾向があり、いつでも何かおもしろい冒険をしようと身構えているような犬種です。なかには頑固な面が強すぎて、自分勝手な行動をとる傾向が強い犬もいます。

屋外では活発に動き回りますが、毎日十分な運動をさせていれば、室内で行儀よく落ち着いて過ごしてくれます。また、縄張り意識が強いので、見知らぬ人に対しては距離を置いた態度で接します。


■柴犬の毛色
柴犬の被毛はかたい上毛とやわらかい下毛のダブルコートで上毛は硬く真直ぐで、下毛は綿のようにやわらかく密生しています。また、柴犬の尾の被毛はツンと立って広がるように生えているため、ボリュームがあるように見えます。 尾の毛は体毛よりやや長く伸びます。色は、赤、胡麻、黒胡麻、赤胡麻、黒褐色など。


■柴犬の飼育
荒くて硬い短毛のため、手入れは比較的楽です。基本的には硬めの獣毛ブラシで、毎日ブラッシングをするだけでいいでしょう。ただ換毛期は、皮膚病を予防するためにも、死毛を取り除くため入念なブラッシングが必要です。

汚れが目立つときは、蒸しタオルで体全体を包みながら、やや強く拭き、ブラッシングしてください。入浴は、換毛期には月1回程度、通常は体臭が気になるときや、被毛がベタついたときだけで十分です。お湯の温度はぬるめにし、シャンプーを使わずに全身をシャワーで濡らして蒸すようにしてください。入浴後は、まずタオルで拭いてから、ドライヤーで完全に乾かしてあげます。

柴犬は毎日十分に運動させましょう。小さくてもキツイ性格ですから訓練もしっかりと行い方が良いです。犬の中では屈指のキレイ好きですから、自分の周りを排泄物で汚すことは滅多にありません。柴犬は活発な犬種ですので、毎日の十分な運動が必要です。長めの散歩を行ったり、広々とした屋外で十分に遊ばせてあげましょう。小型なので室内でも飼うことができますが、換毛期には毛が大量に抜けるので、こまめにブラッシングしてあげましょう。

温暖な地域や涼しい気候のところであれば、雨風をしのげる暖かいスペースを用意して屋外で過ごさせることもできますが、できれば家の中で過ごさせ、屋外と屋内にいる時間をバランスよく配分してあげるのが理想的です。


■健康上の注意点
活動的な犬種なので、かなりの運動量が必要です。その質や量は飼い主の飼育方法や犬の年齢などによっても違ってきますが、育ち盛りの犬では、どんなに運動しても、よほどのことがないかぎり普通にしているほどの疲れ知らずです。

目安として成犬の場合は、1日に30分ー1時間程度、引き運動を1回と、自転車運動を 1回行うといいでしょう。健康を維持するために、バランスのとれた食事を与えることも大切です。総合栄養食と明記されたドッグフードの中から、選んであげればいいでしょう。与える回数は、犬の成長段階や健康状態によっても異なりますが、一般的には成犬の場合、1日2回が目安となります。日本の風土に合った犬種ゆえ、病気の心配はそれほどないといえます。


■気をつけたい病気
・皮膚疾患 ・中心性進行性網膜萎縮 ・膝蓋骨脱臼 ・股関節形成不全


■寿命    
12ー15歳

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