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■チワワ
Chihuahua

チワワの紹介
チワワは愛らしい大きな目と耳が特徴的な、世界で一番小さなイヌです。
その昔、あの有名な冒険家のコロンブスが、現在のキューバにあたる島で
「吠えない小さな犬を発見した」とスペイン国王に報告していたとされていますが、
この犬もチワワの祖先であるテチチだったと考えられています。

コロンブスは「吠えない犬」としてテチチを報告していますが、
現在のチワワは比較的よく吠えます。

縄張り意識が強く、動作が機敏なので体は小さいですが番犬としての役目を
充分こなせる忠実で勇敢な犬です。

チワワは排他的であると言われており、チワワ以外の犬種との相性は良くありません。
超小型犬ゆえに飼育環境、特に温度に細心の注意を払う必要があります。

アップルヘッド(ドームヘッド)と呼ばれる頭に小さく引き締まった体、
そして黒くて大きな瞳はとても理知的な印象を受けます。

体長は体高よりも少し長く、生意気な表情とテリアのような用心深い態度が特徴的です。
テチチは長毛だったと言われていますが、チワワにはスムース(短毛)と
ロング(長毛)の2タイプがあります。

現在、世界に分布するチワワは単色のものが多いが、メキシコでは
タン・マーキングのあるものや斑が好まれているようです。

超小型犬種であるチワワでは時に泉門が過大で、成長後も癒合不全の状態が見られる事があり、膝蓋骨脱臼の発症頻度も高いと言われています。


チワワの歴史
チワワという犬種の歴史はとても古く、9 世紀のころメキシコ周辺を支配していたトルテック族が、聖なる動物と崇めて飼育していたテチチという犬がその祖先といわれています。このテチチという犬はその時代、神の使いとして人々から崇められていたようです。チワワの先祖とされるこのテチチは、もともと地中の穴に住み野生の状態で棲息する小さな犬でしたが、トルテック族により家畜化されたと言うのが定説のようです。

最初にチワワが発見されたのはメキシコですが、その後アメリカ南西部に渡り、
何度も品種改良が重ねられて現在のスタイルが出来上がりました。

テチチはもともと小型でしたが、アメリカでの選択繁殖により、より小型に改良固定されたものが現在のチワワといわれています。現在メキシコ周辺で見られているチワワでさえも、もとはアメリカから渡ってきた系統のものになっています。

チワワの成立に際しては、中国原産の無毛の小型犬が関与しているとの説などもありますが確証があるわけではありません。


チワワの特徴
世界でもっとも小さい犬です。骨格は華奢、前胸が発達しており、腹部はよく引き締まっています。全体にしなやかな体形といえるでしょう。頭部には丸味があり、鼻吻部は丸味のあるクサビ形、鼻筋はまっすぐで適度に短く、小さな鼻はわずかに尖っています。ぱっちりと丸い大きな目の瞳は暗色、ルビー色、または明るい色と多彩です。耳は大きなそり耳で、緊張しているときはピンと立つが、くつろいでいるときは傾いて開いています。


チワワの性格
チワワの性格はきわめて忠実で、飼い主に対し深い愛情を示します。活発で好奇心も旺盛、敏捷に動く姿が印象的。また、甘ったれなところがある反面、大きな犬の前でも堂々と自分を主張することもあるなど、見かけによらずとても勇敢な犬です。

用心深く機敏なので、番犬としても役立つでしょう。しかしチワワには臆病な面もあるので、大きな音に怯えたり風に怯えたりすることもあります。また、チワワは人間からたっぷり愛情をもらうことを何より喜びます。

幼少期に病気がちだったり、見た目の弱々しさから甘やかしてしまう方も多いかと思います。しかし幼い時に甘やかされたり、子供におもちゃにされると、攻撃的な性格になりやすいため注意が必要です。

小さくても一人前の犬である事を忘れてはいけません。訓練にも比較的向いている犬種なので、幼犬期からきちんとしつけを行えば可愛い家族になってくれるはずです。

チワワは見知らぬ人にはあまりなつきませんが、他の犬や動物とはうまくやっていくことができるはずです。飼主を守ろうとする犬もいますが、あまりに体が小さいため、残念ながらその警護能力は高いとはいえません。


■チワワの魅力
チワワは小さくて軽いので、街中や電車の中でも、キャリーに入れて、どこにでも手軽に連れて行くことが可能です。しかも、独立心があるので留守番も得意なので、一人暮らしの人、マンションに住んでいる人にとっても非常に飼いやすい犬種です。そして何といってもうるんだ瞳、小さくて愛らしい姿が最大の魅力と言えるでしょう。


■被毛のタイプ
毛が短いタイプのスムータイプと柔らかで長い被毛のロング・タイプの2タイプ。スムースでは滑らかで光沢のある毛が密生しており、首の毛はやや粗く、頭と耳の毛が非常に短いのが特徴です。一方のロングはやわらかく、まっすぐか、わずかにウェーブがかかったものがあり、耳、首、四肢と尾は特に豊かに密生しています。また、成犬になるときに毛色が変化することがあり、チワワは七変化の犬としても有名です。


■カラー
レッド、ホワイト、クリーム、ブラック&タン、フォーン&ホワイト、
チョコレート&タンなど


チワワの飼育
スムースの手入れは、毎日のブラッシングやタオル等で拭いてやる程度で十分です。ロングでは毛玉ができないよう、ブラッシングとコーミングを組み合わせて行いましょう。シャンプーも大丈夫ですが、寒さに弱い面があるので、冬場は手短にした方が良いです。シャンプー後はタオルで拭いたあと、ドライヤーでしっかり乾かすようにしてください。また、耳、ツメ、歯の手入れもするようにしてください。

チワワはとても小さい犬ですが活発に動き回ります。毎日の運動は必要ですが、室内を走り回っているだけでも、1日に必要な運動量をこなすことができます。しかし、室内の運動だけでは社会化不足になりやすいので適度にお散歩してあげてください。

散歩に行くときには、時間を少し短めにしてあげると良いでしょう。室内犬なので、外で飼うことはおすすめできません。冬は防寒対策が必要。また泉門(頭蓋骨の上部)が塞がっていないことが多いので、頭部の扱いに要注意。また、小型ですから定期的に肛門嚢を絞ってあげましょう。


■健康上の注意点

小さいのでつい抱えて移動したくなりますが、犬の健康を考えると多少は歩かせた方が良いです。戸外での運動は特に必要ないですが、天気のいい日は日光浴をかねて散歩させてあげましょう。また、運動不足にならないように室内で一緒に遊んでやることも大切です。

活発で好奇心も旺盛なので犬のほうから戯れついてくることもあります。寒がりのチワワでは、寒い冬は体温を保つために夏よりもご飯の量を少し増やしてカロリー摂取量を多めにする必要があります。内容は栄養バランスのとれた小型犬用のドッグフードで、ドライフードとウェットフードの混合食が一般的で手軽です。


■気をつけたい病気
口蓋裂、泉門開存、膝蓋骨脱臼、眼疾患、低血糖症など


■寿命
14ー18歳

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